めくるめく和太鼓の世界「鼓童」編

TAO以外の商業団体?の和太鼓を聴いてみたいなあとずっと思っていました。ちょうど地元で鼓童の「若い夏」という公演があることを知り、一人で観に行ってきました。ポスターの雰囲気がちょっと苦手だったので楽しめるかなあと少し心配しつつ会場へ入ったところ、お客さんが少なくて面食らいました。多分詰めて座ったら一階席3分の2くらいも埋まらないくらいの人数だったと思う。ちょうど大きなお祭りの日だったのもあるし、鼓童は本拠地が新潟とのことなので、もしかしたらTAOも本拠地である大分から離れれば離れるほどこういう空席が目立つ状況になったりする時もあるのかなあ?と思いました。でも鼓童ってTAOより知名度ないですか?私はTAOは知らなかったけど、鼓童っていう名前だけは聞いたことあったけどな。地元の和太鼓やってる小中高校生とか観に来ないのかなあ・・。謎の少なさでした。

公演は想像していたとおりTAOの公演とは全然違っていました。きっとこちらの方が主流なのだと思う。舞台がとにかくシンプル。至って普通の照明の強弱つけたり、スポット当てたり、全く当てずに奏者さんの気配を消して楽器の音色だけを聴く演出だったり。セットと言えるようなセットもなかったです。あ、多分見せ場なんだと思うのですが、鼓童って書かれた提灯が飾られたお祭りの時の盆踊りの真ん中に置いてあるような山車?が出てきたくらい?その上に大太鼓と男性メンバーさんが一人スタンバっていて、曲前にいきなりにょきって立ちあがったら褌一丁だったので、うわってなりました。太鼓=褌なのは何でなの。出演メンバーさんはパンフによると13名。ベテランさんが2名にあとは若手中心の構成。このベテランさんの篠笛が涙が出るくらい上手かったです。女性メンバーさんが美人さんばかりで!目の保養でした。凛としていて格好良くて、演奏中はほとんど真顔というかキリッとしたお顔なんだけど、皆さんアンコールはニコニコしていて、ギャップにきゅんとしました。歌声も御着物も法被姿も素敵だったなあ。それぞれ持ち味が違うというか個性がはっきりわかって見ていてとても楽しいです。出番は少なかったけど、山脇千栄さんという方がとても楽しそうに太鼓を叩いていて目を惹いたんですが、背が高くてこういう男役ジェンヌさんいそうだなーって思いながら見てました。大きな平太鼓を女性メンバーさん二人で舞いながら叩く曲がたおやかで美しくて別世界に迷い込んでしまったような感覚に陥ってうっとりしました。バチの先にフリンジ(じゃないと思うんだけどそんな感じ)がたっぷりつけてあって、TAOも腕にひらひらをつけるんじゃなくて、バチにフリンジをつけて叩いたらいいのにーって思いました。スティールパンが出てきてびっくり。意外と太鼓やお筝と合うし、柔らかな音が耳に心地よくて。こんなところでスティールパンが聴けるなんて!と嬉しかったです。他にもシンバルとか、見たことない楽器もいくつか出てきて楽器を見ているだけでも楽しかったー。男性メンバーさんは髪型も同じだし、背格好も同じで(揃えているのかなあ)、1回見たくらいでは見分けがつきませんでした。でもとりあえず皆さんすごくさわやか~でした。太鼓の音は全部が全部そうではないけど、太鼓がパンって張ってる?感じがしました。特に締太鼓はバチ自体も先が少し細くなっているタイプだからか音がすごく鋭くて6人?8人くらいで一斉に叩くものだからすごい迫力でした。和太鼓を世界に発信!っていう思いはTAOも鼓童も同じなのに、アプローチが違い過ぎてめちゃくちゃ面白い。TAOはもう和って感じはしないし誰が見てもわかりやすく楽しめるように門を広げてる感じだけど、鼓童は日本の伝統芸能であるっていうところは守りながらその中で細やかに可能性を探っている感じ?なのかなと思いました。うん、みんな違ってみんないいのだ。見た直後は、爽やかさや生真面目な雰囲気は好ましいけど一度見れば充分かなーって思っていたのですが、1日経った今はまた観に行きたいなあと思っています。2回目はもっと楽しめる気がする。また他の団体もタイミングが合えば聴きに行ってみたいです。